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住みながら売却できる?リースバックとは

Real estate agent congratulates the new buyer to buy a house.

何らかの事情があり、住宅ローンの支払いなどが滞った際に、競売に掛けられるのを避ける方法としてリースバックというものがあります。リースバックは、元々の持ち家を一時的に業者を通じて、ファンドや不動産会社に売却し、手放した後にその住居を借りて賃貸物件として住む方法です。

このリースバックは何もローン返済が不能になった時にしか使えないわけではありません。住宅ローンの支払いが終わった高齢物件でも適用が可能なのです。リースバックのメリットを利用すれば、ライフスタイルに応じて便利な住み方だってできますよ。

住まいのリフォームの中で意外に多いのが雨漏り修理。雨漏りは老朽化した家にだけ発生するものではなく、場合によっては大掛かりな修繕に発展することもあります。サッシまわりや外壁の継ぎ目などの防水処理部の劣化による雨漏りの場合、コーキング補修で解決できることがほとんどです。コーキング材料はホームセンターなどでも販売されており、施工も難しくありません。ただ、雨漏りの原因箇所を特定するための調査に時間がかかるため、コーキング補修だけのリフォームでも数万~10万円程度の費用がかかってきます。

雨漏りの原因が屋根にあると判断された場合でも、修理内容はそれぞれ異なります。例えば経年劣化で屋根瓦がひび割れやズレを起こし、雨水が下地にまで染み込んでいるときは、破損した瓦やまわりの下地補修だけで対応できることもあります。この際、費用は20万円前後です。また、屋根材の耐久性を高めるための塗装も効果的。こちらは足場設置を含めた工事費用が25万~50万円程度です。

雨漏りによる屋根材の傷みが激しかったり、補修範囲が広かったりするような根本的なリフォームだと、屋根材そのものを交換することになります。既存の屋根の上に新しく防水層を設け、屋根材を重ねて設置するカバー工法であれば100万円前後~150万円程度、下地ごと交換する葺き替え工事であれば120万~180万円が相場になります。

このように、リフォームの内容は雨漏りの原因などによって変わってきます。ただ、実際には雨漏りが起きてから策を講じるのは手遅れ気味。構造の内部にまで雨水が侵入すると傷みが広がり、住まいの耐久性が劣化してしまったり、それに伴って改修費用がかさんだりといったトラブルにつながるからです。また、雨漏りを早くなんとかしたい一心で不安をあおるような業者の口車に乗せられ、高額なリフォーム契約を結ばされたり、さらに追加工事を勧められたりといった結果になる方も少なくないようです。

このように老朽化して雨漏りした場合でも、リースバック契約をしていれば修理・補修の金額は買手側に支払ってもらえます。これは通常の賃貸物件でも同じですよね。通常、設備が壊れればオーナーの方で修理を手配して、支払いまで行ってくれます。リースバックにおいても同じ関係になるので、住宅ローンは完済したものの、高齢だから自宅をリースバックで売却して老後の資金を確保しつつそのまま住み続けるといったケースだって可能なのです。

しかし、中には持ち家を売却しても住宅ローンを完済できないケースもあります。その場合、任意売却を利用するという選択肢があります。

通常、ローンが残っている持ち家は売却ができません。売却する場合は、残っているローンを一括返済しなければなりません。しかし、金融機関と交渉することで売却を認めてもらう、「任意売却」という方法があります。この任意売却によってリースバックをすることもできます。残っている住宅ローンの金額を持ち家の市場価格が下回る時は、任意売却でのリースバックを検討しましょう。

ただし、任意売却では、住宅の売却価格は金融機関が決定します。反対に、リースバックを認めない金融機関もあります。任意売却でのリースバックには、金融機関との交渉が肝になります。

リースバック支援センターは、任意売却でのリースバックを含めたリースバックに関する相談を無料で受け付けています。自分の状況下で利用できるかどうかや、任意売却における金融機関との交渉については専門家にご相談ください。

※2020年3月10日に追記しました。